2012年02月15日

トンガリロの思い出

あなたが噛んだ、親指が痛い。


昨日の午後の、親指が痛い。


あれだけ平日から結構な釣り人がいるというのに、、、。
あれだけセミだ、セミでっせと騒がれているというのに、、、。
車でぽんと行けて、小道までついているというのに、、、。

誰も見向きもしない、場末の忘れ去られたバーのような、それでいて中に入ると信じられないくらいに美味しいお酒が飲める、そんなポイントを発見。犬の散歩をしていて今まで気になっていた場所に、昨日の午後2時過ぎに一人で出かけてみたら、当り。大当たりの7尾。そこから見た対岸も良さそうだったので、今日は友達とやっぱり昼過ぎに出かけ、それぞれ3尾ずつ。

でも、川原がまったくないところなので、セミフライを外そうとブラウンの口に手をかけたら、思い切り噛み付かれた。鱒の口を指で押さえていて鱒が暴れたために指を切ったことはあるけれど、噛まれたのは初めて。

痛いの。
とっても、痛いの。

と、今でもニヤニヤしながら傷口を眺めている。
posted by 完治 at 16:48| Comment(6) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月04日

せみ時雨

近所の雑木林に犬の散歩に行くと、まぁ、うるさいったらありゃしない。何百、何千というセミがあたりの木にしがみつき、近くを通ろうものなら小便はかけられるわ、顔にはぶつかってくるわ、背中にとまってジャァジャー鳴くわ、もうすごいことになっている。
これは、もう、行くしかないでしょう、と火曜、水曜と2日連続でトンガリロ川に出かけた。
んが、火曜日は中流部に歩いていき、岸から遊んで虹鱒2尾、ブラウン1尾のみ。しかも虹鱒の1尾は途中でバレ、ブラウンにいたってはハリ掛りもしなかった。なんて下手糞な私。
さらに水曜日はボートで河口から上がって下流部を狙った。でも、右岸の木がなぜかみな枯れている。どうやら薬でもまいたらしい。そのせいかセミの声もまばらでさびしい限り。ブラウンの姿もほとんど見えない。そんな中どうにか見つけて投げ、しかもきっちり反応してくれたというのに、またまた口の中からカスリもせずにきれいに引き抜いてしまった。
んんむ。まだ時間的に早いのだろうか?セミが短い一生を終え、ばたばたと落ちるまであと1週間くらい待ったほうがいいんだろうか、と自分の下手さ加減はしっかり忘れて、セミのせいにする私。

さ、セミフライを巻こうっと。
posted by 完治 at 11:20| Comment(4) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月05日

小ぶりの女の子が多すぎ

午前中は一人でトンガリロ川へ。ハッチェリーの上流のポイントに行ってみた。急な崖を降りなければならないので、犬連れでは辛い。
一昨日の雨で水量がどっと増え、それが落ち着いていい感じの濁り。うっすら緑色。いつもならニンフでいくところを、おそらく遡上したばっかりの奴がいるだろうと、小さいエッグで狙う。程なく釣れるが、42センチのメス。あれまぁ。制限長に数センチ足りないのでリリース。
気を取り直してまたキャストを開始すれば、55センチのオス。うーむ、この時期の釣りは半分はイクラが欲しくてやるようなものなんだけれど、オスじゃぁな。とりあえずキープしたところで、昼ご飯に帰宅。1時間ちょっとの釣りで2尾だから、まぁ、悪くないか。

午後は、駄犬一号、二号を連れていつものポイントに。数等目で釣れたものの、今度は44センチのメス。やっぱ今年はサイズが小さいみたいだ。それからしばらく頑張ってようやく55〜56センチのメスを釣った。尻尾を見れば傷ひとつないから産卵前は明らかなのに、お腹はちょっと薄め。
思ったよりも当たりもヒットもなかったので、釣り始めてから1時間ほどで帰宅。
で、鱒をさばいてみれば、大きな卵が二粒ほどお腹の中に残っていた。ということはやっぱり産卵したんだろうか。それにしては尾びれもどこも傷が付いていないし。不思議な奴だ。

鱒はどちらも味噌漬けと醤油漬けにして、冷蔵庫の中に。

posted by 完治 at 15:06| Comment(5) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月21日

駄犬二号、大活躍

今日はお休み。久々に天気が良かったので、午後から犬たちを連れてトンガリロ川に。いつもの吊橋の上のポイントに入ると、さっと逃げ惑う鱒の群れ。
おお、いいじゃん、いいじゃん。
竿をつないでラインを通し、迷わず重たいニンフと小っちゃなニンフを結ぶ。後ろ側に生い茂ったエニシダがだいぶ伸びてラインを高く投げ上げないとならず、空気抵抗の大きな目印は邪魔なので使わない。
さて、投げようと思ったら、遠くで妻と遊んでいた駄犬モモがダッシュで走ってきて、横に座る。何か投げてもらえると思ったらしい。興奮しきって、じっとしていられず、座っては動き、座っては動きしているうちに見事に足元にあったラインに絡む。
バ、馬鹿!どけ!邪魔だ、といったら、そのまま数歩下がったのは良いけれど、ラインは絡まったまま。
だぁ!いてぇ!
おかげで持っていた小さいニンフが指にぶっ刺さったじゃないか。
幸い、バーブレスにしてあったのですぐに抜けたけれど、おめぇ、なんちゅうことをしてくれんだ、とぶつぶついいながら、すべてやり直し。
どうにかこうにかキャストを始めて数投目でラインが走る。
お、やった。合わせも決まって、なんなくファイトもやり過ごして岸に寄せてみれば、かなり小さめ。制限サイズ、ギリギリ、だけれどお腹は丸い。きっとイクラが入っているんだろう。長さを測って制限サイズ以上を確認しないと、と糸をもって魚を浅場に誘導し、もう一方の手でメジャーをポケットから取り出そうした途端、後ろから馬鹿モモがいきなり魚に飛びついた。おかげで口からフックが外れて魚はさよなら。

それからしばらくしてもう1尾かけたけれど、今度は残念ながらファイト中にばれてしまった。

帰り道、クレソンが沢山茂っていたので、これを摘んでいく。
本当だったら、スローベイクの虹鱒にクレソンなんてしゃれた夕飯になるはずだったのに。

あ、そうだ、来週は剪定バサミを持ってこのポイントに来よう。で、うしろの邪魔なエニシダをちょっと刈り込んめばキャストが楽になるかも。


posted by 完治 at 18:01| Comment(11) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月02日

初冬の長閑な休日

昨日はお休み。
天気もいいし、釣りに行こうということで朝食を食べたらすぐにボートの準備をして、犬2匹を乗せて出発。が、国道まで出たところで釣りライセンスとボートランプパーミットを忘れてきたことに気づきUターン。
そもそもフィッシングベストを持ってきてないじゃん。とほほ。
しばらく釣りに行ってないとこれだ。ベストを車に放り込んで、忘れ物もないし、いざ出発じゃ。途中ツランギでボートにガソリンを入れ、昼食を買い込んでトカアヌのボートランプに到着。ボートを湖に浮かべ、犬を車から降ろしてさぁ行くぞ、と思ったらボートのエンジンをスタートさせるキーがない。いつもは突っ込みぱなしになっているのだが、去年日本に行く前に無用心だからと抜いて家の中にしまっておいたことを思い出す。
あちゃぁ。
仕方ないので女房にボートを見ていてもらって、空のトレーラを引っ張ったまま慌てて家まで取って返し、あちこち探してようやくキーを見つけて再びトカアヌへ。やれやれ、これでやっと釣りができると、エンジンを降ろしてキーを回すと、「カウ」と小さくつぶやくだけで何も起こらない。
あれ?なぜだ?
バッテリーは昨晩バッテリーチャージャーで充電しておいたし、油圧ポンプでエンジンの上下はできるから生きてるはず。けれど何度やっても同じこと。どうやら油圧ポンプを動かす程度には充電されているけれど、スタータモータを回すほどではないらしい。日本にいる間の1年間にバッテリーの寿命が来ていた様だ。このまま試して油圧ポンプすら動かなくなったらエンジンを上げることもできず、にっちもさっちも行かなくなる。どうにかエンジンだけはあがってくれと祈るような気持ちで油圧ポンプを作動し、ボートを再びトレーラに載せ、近くのボート屋に行く。
「このタイプのバッテリーってさ、1ヵ月に1回は充電しないといかんのよ。それにこの電源のタップもいかれてるし」
ああ、そうですか。両方とも交換してもらって、いよいよ本当に今度こそ湖に。エンジンも快調にスタートし、犬たちも喜んでいる。でも朝から準備していたのに、もう12時半。なんとも時間のかかったこと。
釣りの方は僕と妻の分、合わせて8回キャストして僕が2尾、妻が1尾。2尾はやせ気味だったもののアベレージサイズなのでキープ。1尾は30センチほどだったのでリリース。釣り場に立つまではすごく手間と時間がかかったくせに、竿を出してからはあっさりと釣れてしまった。なんとも不思議な1日。
posted by 完治 at 07:29| Comment(4) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月07日

暮れなずむ黄昏時に想うこと

今シーズン初めての夕マズメをやりにいってきた。
トンガリロ川の国道下のいつものポイントに明るいうちに入って、フライを結んで準備をする。山の向こうに夕焼けが赤く染まり、川面が白く輝く。沢山のフィンチがひらひらと飛びまわり空に舞い上がるカゲロウをぱくりと食べている。しばらくすると対岸の流れ込みで大きな背びれと尾鰭を水面から出して鱒が餌を取り始めた。3、4尾いるだろうか。
しまった。対岸か。一瞬迷う。対岸までは車で5分もかからない。車まではほんの数十メートル。でも、なぜかそのまま土手の石に腰掛けたまま、鱒たちが大きな渦を巻いて虫をせっせと食べている様子を眺めていた。
そのうちこっちの流芯から手前でもパチャリとしぶきが上がり始めたので、フライを投げ込む。シーズン初めだからか呆気ないほど簡単に食らいつく。3、4尾釣ったところでフライを見たら、カセットテープのウィングはなくなり、ハックルはほどけ、元の姿はかけらもない。懐中電灯も先日ついに買った老眼鏡も手元にあるのだけれど、そのままフライを結び代えず、ドライシェイクで乾かしてまた水面にキャストする。水の下から見たら一体どんな虫だと思うのだろうか、鱒たちは疑わずにパッコリと食ってくれる。
いつの間にかあたりはだいぶ暗くなりフライが見えなくなったので、帰ることにした。
対岸ではまだいいサイズの鱒が水面から頭を突き出している。

昨日他界した釣り友達にこのライズを見せてあげたかったなぁ。きっと、真っ暗になって僕などとっくの昔に諦めて帰ろうとしているのに、いつまでもいつまでも粘って釣りをしただろう。

明日は対岸からやってみよう。
posted by 完治 at 18:21| Comment(3) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月25日

近所の幸せ

近所の川に釣りに出かけた。もう、この川にはずいぶんと長いこと来ていない。最後に訪れたのはおそらく10年以上前なのではないかと思う。
国道から左に折れ、刑務所の横を通り過ぎ、砂利道に入ってすぐのところに立っている黄色の道路標識に「川」とだけ書かれているのを、なんじゃこりゃ、と横目で見ながらさらに先に進むと、本当にいきなり川に出る。橋も何もない。そのまま川を突っ切って走れということらしい。その証拠に10メートルほど先の対岸には道の続きが伸びている。でも僕が用があるのはこの川なのでほとりに停めて上流に向かう。ウェーダーも履かないいい加減な釣り。一曲がり歩いてびっくりした。まるでキングカントリーにあるような妙に懐かしくて心をうきうきさせる風景が広がっていたのだ。遠くに連なる山並み、木立に囲まれた牧場、丘の斜面には牛がのんびりと歩いている。明るい緑の真ん中をその川はさらさらと流れ、そこここに小さな淵ができている。こんなところがあるなんて知らなかった。というのも実は当たり前で、去年までこの風景は存在しなかったのだ。川岸ぎりぎりまで柳が生い茂り、もっと暗い川だったのだ。それをDOCが両岸を綺麗に切り開いてくれたおかげで、こんな素晴らしい川に生まれ変わった。
カーブにできた深みをそっと覗いてみると、黒い影がゆらゆらとしている。虹鱒だろうか。あははは、嬉しいぞ、めちゃくちゃ嬉しいぞ。

で、その魚を釣ることができたかというと、追い込み漁と完全に勘違いしている奴らのおかげで竿を振ることもできなかった。
ま、いっか。
<
posted by 完治 at 04:35| Comment(6) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月18日

あの夏の遠い思い出

モルディブに一緒に行った柏木さんの写真と記事
モルディブは残念ながら、ああ、ぜひともまた行きたい、と思うような場所ではないけれど、一緒に行った友達やら、冷えたビールやら、あれやらこれやらを思い出すと、素晴らしくユルユルで、とろりと溶け出してしまいそうな時間でありました。また、どっか行きてぇなぁ。
posted by 完治 at 08:48| Comment(3) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月05日

スコア1.5、ハンディキャップ2

月曜は昼で仕事が終わったので、釣りに出かける。まず、どこにしようか頭をめぐらす。老犬タロは、急な崖の昇り降りがもうできない。以前なら僕が手を使い攀じ登るような所を、後ろ足のキック一発で軽々と駆け上がっていったのだが、さすがに12歳、人間で言えば70歳、80歳という年なので、そんな芸当はできない。それで、僕が歩いて普通に行き来できる場所に限定される。それから、他の釣り人がいる場所もだめだ。なぜなら、白い駄犬モモが縦横無尽に泳ぎ回るので、他の釣り人から飼い主共々石を投げられる恐れがある。さらに流れに立ち込まずに釣りができる場所が望ましい。流れの中に入って行くと、タロは、「あ、それならそれで僕はその辺を勝手にうろうろしてますから」と散策に出かけるのだが、モモはひたすら僕の傍に来ようとする。夏ならまだともかく、この寒い冬に水の中にずっと入っているのは、いくらなんでも無理だ。
ということで、タウランガタウポ川になる。いつものポイントで粘るけれど、当たりもなにもなく、それで上流に移動。堤防まで来てやっと1尾かける。が、水面を跳ねるマスを見て興奮したモモまで飛び込む。鱒を岸に寄せようとする邪魔になるばかりか、流れに負け、もう少しで下流に流れていきそうになり、鱒とモモを同時に誘導しなければならない羽目になる。どうにかイヌは岸に上がり、鱒も水際まで来たと思ったら、その姿を見て、また飛び込む。アホやぞ、お前。ようやくのことで堤防の脇に鱒を引き上げたら、がっちりと筋肉ぶとりのいいオス。しかし、イクラが欲しいのでそのままリリース。その後、もう一尾かかったけれど、お腹かどこかにかかったスレだったようで、横になったっきりよってこない。そうこうするうちに外れた。
火曜日は、昼前に仕事が終わったので、タウポまで出かけ、お買い物とタロの予防接種を済ませる。
水曜日は、朝遅くに仕事が終わったので、まずはアリ退治の仕上げを行う。この3ヵ月ほど台所の流しの下を我が物顔に蹂躙していたアリも、毒餌の効果がようやく出て次第に数が減り、この1週間はついに姿を見せなかった。家の外のここぞと思われるところにアリ除けのスプレーをしておく。それから、台所の壁のペンキを一部塗らないといけないので、まずは下塗りだけローラーでコロコロと塗りたくる。洗濯物も干した。よし、ということで昼過ぎに、トンガリロ川まで釣りに出かける。タウランガタウポ川と違って、昇り降りのあるポイント、人気のあるポイント、立ちこまないと釣りにならないポイントを除外すると、釣りができる場所はかなり限定される。それでもあちこち足を伸ばし、フライを投げ込んでみたのだが、うんともすんとも言わない。ま、こんなもんか、と諦めて帰宅。
さ、明日からまた仕事だ。がんばろじゃないの。

posted by 完治 at 17:53| Comment(2) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月08日

モルディブ、パート2

モルディブでは、先日ご報告した以外にも他にもいろいろな魚が釣れたのですが、その中で写真を撮ったのは、次の魚くらいでした。


浅場を歩いていると、実にこれがたくさんいる訳で、つい、いたずら心でフライを投げたら、きっちり食ってくれました。、


カイワレの仲間。


おそらく、これもカイワレの仲間。。


モルディブのフライフィッシングの情報は、シンガポール、マレイシアの釣り人が一番詳しいらしいようです。そこの掲示板に書き込みをしたら、早速、ここを見に来てくれたようで、「わしらかて、でっかいボーンフィッシュ釣っとるからな」という具合に、写真をバリバリと貼り付け、普段は英語での書き込みばかりなのに、マレー語での書き込みが嵐のように。

というわけで。

マレイシア、シンガポールのフライフィッシャーの皆さん。お元気ですか。
モルディブでは、楽しい釣りを堪能することができましたが、これも皆さんのおかげです。ありがとうございました。

かしこ
posted by 完治 at 13:39| Comment(0) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月29日

よい子の釣り日記

友達と釣りに行ってきました。
風が吹いて、波が大きくなったら、船がぐらぐら揺れて、気持ち悪くなりました。でも薬を飲んだら、気持ち悪くなくなったので、ご飯を一杯食べて寝ました。
すごく暑くて水をゴクゴク飲みました。汗がすぐに出てきて、体がびっしょりになりました。海の水は塩っぱかったです。でも温かいので、服を着たままジャブジャブ入りました。でも、浜はプラスチックのボトルとか、ビニールの袋とか、オレンジ色のロープとか、あと青いロープとか、ゴミがすごくたくさん落ちていて、いやだなと思いました。

魚は、こんなのとか、


こんなのとか、


こんなのが釣れました。


すごく面白かったです。
また、行きたいです。
おわり。
posted by 完治 at 05:36| Comment(10) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月04日

ある金曜の午後、トンガリロ川にて

金曜日、午前中で仕事を終え、トンガリロ川に出かける。
駐車場から降りた途端、モモは一時も止まることなく走り続ける。いったい何が嬉しいんだか。さすがにタロは走りこそしないものの、僕のことなど完璧に無視して、匂いに誘われるがままにあちらこちらを徘徊する。そんな2頭はほったらかして川原を歩き出す。
ポイントを覗き込んでみれば、鱒の姿がちらほら見える。しかし、竿をセットし、リールを付け、ラインを通す頃には、モモが泳ぎまわってくれたせいで、どれも深場に逃げてしまった。猟犬という意味において釣り犬というものは存在しない、と「トラウトバム」の著者は書いているけれど、まさにその通りだと思う。でも、一人で釣りをしているより、犬と遊びながら邪魔されながら釣りをするのも、これはこれで楽しい。
しつこくニンフを投げ、どうにか1尾かけたと思ったら、尾びれのスレ。おまけに近くまで寄せてきたところをモモが飛び込んだので、外れてしまった。

モモは見た目だけは毛がふわふわとして宝塚モモと呼ばれるほどなのだが、綿毛がみっちりと生えているタロと違ってほとんど綿毛がないので、濡れると水がそのまま皮膚まで通り、体の心まで冷える。で、しばらく泳いだら、ブルブルと震えだす。それでも遊びたい、泳ぎたい、と身構えている姿は、唇まで真っ青にしてプールで遊んでいる小学生そのものである。で、プールの監督の先生よろしく、水遊びは止めさせ、震えがなくなるまでしばらくは陸で遊ばせることにした。それからポイントに戻ってみれば、鱒がまた浅場に出てきているではないか。しめしめとニンフを投げたら、2尾釣れた。もっとも1尾は途中でばれてしまったけれど。

帰り際、ちょっと上流の様子を見に行ったら、なんと、水面下ぎりぎりに陣取っている鱒を発見。川原に降りてしまうと鱒の位置が分からなくなるし、おまけに背後もないので、土手の上からキャストすることにした。重たいニンフを外し、小さなニンフだけにして、と準備をしている間にライズまでしてくれるではないか。うし、食い気充分。慎重に距離を測ってラインを出し、狙いを定めてキャストをすれば、一発でドンピシャ!見事、逃げられた。

反省会;よく考えてみたら、ティペットが12フィートくらいしかなかった。今度はもっと長くすること。土曜、日曜は仕事なので、火曜日あたりに様子を見に行ってみよう。

この間組み立てた竿4本のうち、1本はこれで魚を釣ったので、あと3本も今月中に魚を釣り上げたいもんだ。

posted by 完治 at 11:58| Comment(7) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月27日

食い物ゲット

朝、1時間だけ仕事をして、パソコンのスイッチを切った。これで今日は完全にお休みだ。しばらく前から鱒が食べたいと思っていたので、ボートを出してタウランガタウポ川の河口に行く。細波がちゃぷちゃぷと船べりを叩き、どこかで犬が吠え、沖をトローリングの船が行く。モモは今回がボートでの釣りは3回目なので、はしゃいで船べりから大きく身を乗り出したり、湖面を漂う枯葉を食いつきそうな眼で見たりしているが、タロは慣れたもので、床にどったりと寝ころがる。リールを巻き取る音がしたら、すぐさま臨戦態勢に入り、あがってきた鱒を嘗め回すのだが、それまでは昼寝である。
で、肝心の釣りの方だがこれがなんとも。さっぱり。まず、このところ雨が降っていないため、川の流れ込みが今ひとつはっきりしない。いわゆるリップという奴ができていないのだ。それでも1時間ほど粘ったけれど、当たり一つない。諦めてトンガリロ川の河口までボートを飛ばす。さすがに流れ込みははっきりしているが、左右に広がってしまって、あまりいい状況ではない。流れを睨んで、ここは、と思うところに腰をすえ、シューティングヘッドを投げちゃ引き、投げちゃ引きを繰り返す。100メートルほど離れたポイントにボートが2艘停まり、同じように投げちゃ引きをやっている。その様子をちらちらと見ながら、あれこれ試したけれど、ピクリともコツリとも来ない。他のボートも全く竿が上がっていない。今日は鱒はお休みらしい。
それで仕方なく、とりあえず家に帰る。
が、狩猟採取食い物ゲットモードに入っているので、トンガリロ川のほとりにブラックベリーを採りに行った。
庭のりんごを絞って作ったりんごゼリーに混ぜてデザートにしよう。

posted by 完治 at 12:57| Comment(3) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月06日

猫とロッド

夕飯の後に犬2頭を連れて家の近所を散歩している。ぐるっとひと区画回ってくるだけ、つまりは運動というよりトイレのための散歩なのだが、なんと、この散歩に1ヵ月ほど前から猫のトビがついてくるようになった。ちょうどその頃、オークランドに行く用事があって一晩家を空けたのだが、それがトビにはショックだったらしい。誰もいないガランとした家に一人取り残され、寂しかったのだろう。こいつらが家を出て行くときにはついて行かないとまた置いてきぼりを食らうと思ったようだ。あとになり先になりしてトコトコと歩いているかと思うと、いきなり走り出して木に登ったり、なかなか楽しい散歩である。ただ、いかんせん猫なので、他に散歩をしている人やさらには犬に出くわしたりすると、怖がって隠れてしまうのでその辺が厄介だが。

仕事が変に忙しくて、なかなか釣りに行けない。だから、というわけでもないのだけれど、久々にロッドビルディングに燃えた。
まずは10年ほど前にブランクを購入し、以来、部屋の隅でひっそりと眠り、時の流れが操る魔法に磨かれるまま、熟成に熟成を重ねた今は亡きケネディーフィッシャー社の2ピース8フィート6インチ、5-6番。これは非常に粘りのあるロッドになってしまった。触るとネチョッとするくらいである。単にエポキシの配合を間違っただけともいうが。幸いにも仕上げ用に薄く塗ったエポキシだったので、その上からもう一度塗って、文字通り間違いを糊塗する。「Fool's End」と命名。
次は、2年前にブランクを購入し、以来、部屋の隅で(以下同文)のパシフィックベイ社の3ピース9フィート、6番。これは特に問題なく仕上がり、「Awesome 3 some」と命名。同名の映画とは無関係なり。
さらに勢いに乗って、つい最近日本から購入したパシフィックベイ社の4ピース9フィート7番に、部屋の隅で眠らせることなくそのまま手をつけた。だんだん名前に困ってきて鳥居みゆきのイントロ部分から「Hit & Run」と命名。
もう、どこまで行くねんと思いつつ、一緒に購入したパシフィックベイ社の4ピース9フィート8番も作ってしまう。上の3本がどれもブラウンなのに、これだけはつや消しの黒なので、ちょっと失敗してはみ出たエポキシがやたらと目立つではないか。もう名前もどうでもよくなってきて、深く考えることもなく「Wet & Wild」と入れる。

これで、もう当分ロッドを買う必要はなさそうだ。

ああ、でも、釣りに行きてぇ。
posted by 完治 at 08:02| Comment(6) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月10日

トンガリロの夏の一日

水曜の夕方から、金曜日の午後までネイピアに遊びに出かけた。ワイナリをいくつか回り、以前から行きたかったレストランで食事をする。
なんか、こう、のんびりとして優雅でとても寛いだ3日間だった。

金曜の夜にはオークランドからMakoさんが来宅。他愛もない話で盛り上がりつつ、ネイピアで買ってきたワインをゴクゴクと飲む。
土曜日は残念ながら仕事が入っていたので、窓の外の青空を睨みながら、こつこつとパソコンのキーを叩く。その夕方にたまたま日本から来た釣り友達が酒の肴に甘エビの塩辛と明太という珍味を持ってきてくれた。これはもう日本酒でしょう、と、やっぱりゴクゴク飲む。つまみが美味しいので、酒がすすむこと。
日曜日は、Makoさんと連れ立ってトンガリロ川に。Makoさんはボートで遡上する釣りはもう金曜日に持参のボートでやり、けっこう人がいたということなので、歩いていけるポイントを目指す。
いつものようにやたらに神経質な魚とひたすら眠っている魚に混ざって、食い気はめちゃくちゃあるのに、絶対フライをくわえてくれない鱒に遭遇した。フライを代える度に鼻つらまで突きつけてフライをじっくり見て、ぷいと顔をそむける。二人であれこれフライをとっかえひっかえ試したけれど、結果は同じ。そのうち、フライに見向きもしなくなった。こんなときはこれだぁ、と腹立ち紛れにセミフライをぼこぼこ頭の上に叩きつけ、脅しをかけたのだが逃げもしない。それでいて、新しいフライを投げてやるとどれどれとまた見に来るのだ。神経質なのだか、無頓着なのだかてんでわからん変な鱒。ニンフを投げたら、検分に来ること3回目にしてようやく釣ることができた。







posted by 完治 at 08:58| Comment(7) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月03日

蒼い空、穏やかな流れ、セミ時雨、大きな鱒。

土曜日の夜にナキからタラナキハードコアのAtuさんが到着。くだらない話で盛り上がりつつ、翌日の釣果を願って、ニジマスとブラウンの絵が彫りこまれたワイングラスで乾杯をする。
翌日曜日は、9時過ぎにボートを引っ張ってトンガリロ川の下流部に出かける。湖の水位が高いため、高瀬の船曳、ボルガの奴隷とならずにボートに乗ったまま川に上がれるので楽チン。ある程度まで遡上したところで、アンカーを打ち、ゆっくりと下りながらあちこち狙っていく。前回来た時と同じく、飛んでいるセミも水面に落ちているセミも見えないが、それでも鱒たちの活性は高いようだ。まずAtuさんがセミの恩寵に服してニジを出す。次に、木の下流に陣取っていたブラウンを僕がうまくかけることはできたものの、そのまま木の奥深くに入られ、フックが折れて終わり。
そうこうするうちに下からボートが2艘も上がってきた。やっぱりこんな良い釣り場を日曜日に独り占めできると思うほうが甘いみたい。









posted by 完治 at 06:40| Comment(5) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月28日

セミの命は儚くて

セミの鳴き声がうるさい。仕事に集中できない。
だぁ、もう、と窓を閉め切っても漏れ聞こえてくる。
仕方がない。1時間だけだぞ、と自分に言い聞かせてそそくさと車に乗り込む。
川沿いのブッシュを歩いていると、ジャァジャァとうるさく鳴くだけでなく、あたりを飛び回るセミがばしばし体に当たる。2週間ほど前まではなかったことだ。おそらく地中からのそのそと這い出し、樹液をたっぷり吸って精力を整えたセミたちが、いよいよ交尾に入っているのだろう。よく見ると、あちこちの木に産卵中のセミがいる。


写真がピンボケでよく分からないけれど、お腹から木に産卵管が差し込まれている。

どははは。いいぞ。
空中を飛び回れば飛び回るだけ、事故で水に落ちるやつが出てくる。そして産卵を終えれば、体力と寿命が尽きてまたまた水に落ちるやつがいる。

クフクフと笑いながら、高台から下の流れを覗き込んでみたら、60センチほどのマスがゆらゆらと泳ぎ、時折水面近くまで上がってきているではないか。こいつはいただきと崖を降り、確かこの辺だったはずと思うあたりに投げれば、もっこりと黒い頭が水面から突き出し、セミフライが消えた。
だは、だは、だははははと笑ったのもつかの間、上がってきたのは50センチほどのニジマス。
いや、お前じゃない。上から見た魚はもっと大きかった、としばらく粘ってみたけれど、後は全く何も起こらず。
うーん、欲の皮が突っ張っているから、大きく見えちゃったんだろうか。そうぼやきつつ崖を上って帰路につく。
途中、もう一度覗き込んでみたら、やっぱり大きなマスがいた。
うーむ。
posted by 完治 at 11:17| Comment(6) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月16日

ボディは黒、ウィングは白

セミがだいぶ鳴いているので、まだちょっと早いのではないかと思いながらも、いても立ってもいられなくなってしまった3人でトンガリロ川下流部に出かけた。ボートで川を遡って行くと、セミの鳴き声がかしましくワーンと一塊の音となって川を包み込む。まだ地面から出てきたばかりで体力が有り余っているに違いない。釣り人としては、体力も精力も使い果たし、よれよれのぼろぼろになって、意識が薄れるままに遠い暖かい明るい世界を夢見ながら飛んでいるうちに、あれ、どうしたんだ、なんか、俺、水の上にいる?みたいな事態が好ましいのだが、それにはあと2週間はかかりそうだ。水面にも空中にもセミの姿は全くない。
先行のボートがいたのでその下流から釣り始める。が、やっぱりちょっと早すぎたせいか渋い。おまけに水流が今年はいつもより速い。おそらく9月から3ヶ月ほど発電用の取水をやめ、普段の倍の量の水が流れていたので、砂が堆積しなかったせいだろう。
3人で4尾セミフライに出し、1尾ランディング、2尾バレ、1尾すっぽ抜けという釣果だった。
でもまぁ、青空と川と友達と過ごした夏の1日ということで、楽しかった。

posted by 完治 at 05:49| Comment(5) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月28日

海だよ、やっぱ、海だよ

オークランドからMakoさんとカズさんが釣りに来る。お二人は朝一番を狙ってオークランドから走ってくるという、まさに釣り好きの王道を行かれる。それを迎える私は、ベッドの中で爆睡状態という自堕落の極み。というわけで午後からご一緒させていただく。様子を伺えば、Makoさんはそれまでにすでに3尾釣ったとか。レッドハットの橋で合流して、そのすぐ上のプールに溜まっている鱒を狙ってあれこれやって遊ぶ。が、このところ濁りが入るような増水をしていないせいか、フレッシュな魚は入っていないようで相変わらず渋い。だめだぁ、とさじを投げて、オタマンガカウ湖に転戦。アウトレット、インレットはどちらも風が強く釣れる気がしない(それでも勿論ちょっと粘ってみたけど)。湖の様子を見に行ってみたら、3連休だというのにボートは1艘も浮かんでいない。やっぱ釣れていないのか。それでも風裏の岸に立ってぼうっと見ていると、時折50センチほどのブラウンが足元まで回遊してくる。フライラインにも驚かず、なんとか釣れそうな気がして色々やってみたものの、結局、鼻先で笑われてうなだれて帰る。

夜は、Makoさんとカズさんが捕ってきたオークランドの海の幸てんこ盛りの大鮨パーティ。アジ、鯛、カーワイ、ウニ、イカ、カニ、次から次へと出て来る旨いものに、「盆と正月とクリスマスと誕生日がいっぺんに来たような豪勢なお食事」と女房も大喜び。

やっぱ、住むなら海のそばだよなぁ、とお二人が帰ってからしみじみと感じたのでありました。
posted by 完治 at 07:04| Comment(4) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月23日

フライフィッシングに開眼か

ちょっと時間ができたので、久しぶりに釣りに出かけた。
上の吊り橋の上流にある国道脇の駐車場に車を止め、藪の中をだらだらと降りて川原に出る。目指す大きなプールへと忍び寄れば、長い間来ていなかったのでちょっと様子は変わっているが、相変わらず10尾以上の鱒の姿が見える。
このところ雨は降っていないし、おそらくしばらくここに留まっている鱒たちだろうから、と考え、錘の重たいニンフの先には派手なエッグフライではなくごく小さなカゲロウのニンフを結んだ。一投目、二投目、どうにも思ったところにフライが入らず、おまけに手前の流れが渦を巻いて逆流しているものだから、すぐにドラッグがかかってしまう。
あれこれ苦労しつつキャストを繰り返していると、ももがフライラインの先端についている毛糸の目印に強い興味を示した。バックキャストをするたびに走って追いかける。そして水面に落ちた目印を睨みつけては、ワンワンと吠え立てる。無視してキャストを続けていると、ついに業を煮やしたのか、ジャブジャブと流れに入り、目印を目指して泳ぎだしてしまった。
庭でボールを投げても取ってくるわけでもなく、そういう遊びにあたしは興味はないの、と涼しい顔で木や軽石を齧り続けているのに、一体、フライラインと目印のどこが気に入ってしまったのか。
タロに続き、釣り駄犬道をまっしぐらに突き進んでくれる予感。
posted by 完治 at 07:06| Comment(0) | フライフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする